血と泥と
※全くRつく様な話じゃないですが
実弥に血と泥落とされます。
読まなくても今後影響全くないので
苦手な方は避けてください。
自己責任で読んでくださいませ※
血濡れた柚充を肌掛けごと風呂場へ運び、浴槽に寄り掛からせる。しかし柚充が動く気配はない。顔を見ると唇を噛んで涙を堪えている様子だった。しかしそれでも、涙はボロボロとこぼれ落ちていた。里の件と煉獄の件が立て続けで相当精神的にキツいものがあったのだろうと実弥は思う。
伊之助が井戸水をぶっかけたせいで、血だけではなく、泥までついてしまった。このままにしては風邪をひいてしまう。
「動けるか?」
「…………」
悔しいが柚充は自分の体ではないかのようにどうにもならない。首を振ることすら厳しい。
「血と泥を落とすだけだ。我慢しろ」
実弥は意を決して肌掛けを柚充の左肩の位置で結ぶ。
マントのようになった肌掛けを目隠しに隊服のボタンに手をかけた。
隊服の仕様は変わらないのでかっては同じ。プチン、プチンと外す。上着を脱がしシャツは腕を捲った。ズボンを足の包帯に気をつけながら引き抜いた。
柚充の顔は真っ赤だったが、血と泥を落とさなければ怪我の処置ができないだけでなく、だだ体が冷えていくだけ。肌掛けで目隠ししたり、最低限脱がすだけにとどめているが罪悪感に包まれる。
恥じらいの色が抑えられ肌の色が落ち着いた頃柚充は小さく震えていた。井戸水はやはり冷たかったのだ。顔が青白く、唇の色も悪くなっていた。
どうしたものか。
「仕方ねェ、、」
実弥は足首で裾を押さえているベルトを外し、隊服のまま柚充を抱き抱え、手ぬぐいを手に共に湯船に沈む。包帯の足だけはとりあえずは湯船の外へ。柚充を自分の胸に寄りかからせ手を取る。その手は爪の間も皮膚の皺の間も血塗れていた。
煉獄の血が、紅く、紅く、柚充を染めている。
心の中に靄がかかる。
意識してはいけない。
そこで気付いた。。
羽織を着ていては動きにくいと。
諦めた様に一つ息をつき、羽織を脱ぐ。
手拭いで柚充の指を1本1本拭っていく。
水音だけが響いていた。顔も髪も腕も足も…泥と血は全て落とした。
いつのまにか柚充は眠りに落ちていた。
「風呂で寝ると死ぬぞ、、」
ボソリと呟く声にも反応はなく、ため息を一つつく。湯船から引き上げて気づく。どちらにしても着替えはさせなきゃいけない……
そこまで考えていなかったことを後悔した。
極力見ないように体を拭いて寝巻きを着せた。
その顔は先程より血色が良く、実弥の心も安心で温かくなった。そっと抱き寄せるとうっすら目が開く。実弥を視界に入れてふわりと笑った。
「……さねみさま、、」
虚ろな柚充をぎゅっと抱きしめ呟いた。
無事でよかったーーと。
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