16000超え御礼
きっとあの時、俊國という人間は完全に人ではなくなってしまったのだろう。
着物だけの抜け殻を抱き締めて、周りにどれだけの亡骸が転がっていたのかも分からない。
でも少しだけ喜んでいた。
何故なら、もう息の無かった柚華に諦めきれず大量の血を与えると、その体はボロボロと崩れ、灰の様に風に飛ばされて消えてしまった。しかし、もうこれで誰も柚華に触れる事も、傷つける事もない。
自分が柚華に触れた最後の者。
ーーもう此処にとどまる意味もない。
随分と長い旅になるだろう…
終わりなど来ないのかもしれない。
それでも夜を行く。
生きていたいのだ。
陽の光の下を歩ける体となるために。
彼女も望んでくれた事なのだから。
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「……あなたは、、柚の木の精さん?」
そしてまた巡り会う。
何度でも、在るべき未来に繋がるまで…
終
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16000hit超えありがとうございました。
刀鍛冶の里編最終話、無惨様の平安時代の姿美しかったですね。あと、子供の姿から通常無惨様になる時の短髪姿も似合ってました!
素敵でした。
「心のままに」を読んだことのある方は気付かれたと思いますが、夢主(柚充)の母親に繋がる物語です。
夢主母は人間だけど、日光アレルギー体質で日の下には出られない生活をしている設定でした。
今回はそれを深掘りという形で扱っています。
もし、夢主母に興味を持たれた方は「心のままに」のp126 "柚の木"からでてます。その後も2、3出番ありました。
よろしかったら覗いてみてくださいませ。
その時間軸でも報われないんですけどね(申し訳ない)
それでは、お読みいただきありがとうございました。
今後もあなた様の趣味活動が素敵なモノでありますように。(23.7.6)
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