お返事

9/17にメッセージを送ってくださった
匿名様へ

このほの1話あとがきにある通り、冒頭の時代設定は110年前、現実に即していうなら明治時代です。
しかし年表ページの注意書きでも述べていますが、「何年」という明確な設定はあくまでこの二次創作内でのものであり、原作の世界観においても現実と同じ元号や時代設定であるとは限りません。その点を踏まえたうえで、私個人は現実の時代背景や歴史を参考にして作品に起こしています。

さて、「その頃は政府機関も東京に移されて〜」と仰いますが、私は承知したうえで作品を書いています。少し話は逸れるかもしれませんが、私は物語本編ではさして重要でない細かな描写にもなるべく手を抜きたくない性分でして、
ランドセル
(本編11話『黒袖通して振り合つて』)
カメラ
(本編12話『無沙汰の便り』)
蒸気機関車
(拍手文2019/12『水はいて白む』)
戊辰戦争と北海道開拓
(本編24話『夜駆け反攻記』)
福沢諭吉、小豆栽培
(拍手文2020/7『黒猫と雨露の仲』)
……等々の話題について触れるとき、発明時期や当時の環境をそれなりに調べてから話に組み込むようにしています。「作者は知らずに書いているのでは?」といった御心配ならば御無用です。
特に歴史家でもないですし、教鞭をとれるような身でもありませんが、当方、個人的な趣味で調べ物をすることは好きです。なんなら話の中の日付と実際の月齢も照らし合わせてお月様を描写するような人間です。

原作過去編で平子隊長が「ジャズ」の話題を挙げたことについて、後に久保先生が「その頃まだ日本にもないのに出してしまった」的な(うろ覚えですがそんな意味の内容です)ことをどこかで仰っていたこともありました。
架空の世界・創作内のことなのですから、そこまで目くじらを立てるようなことではないと思っています。物語やキャラクター性を優先するか、リアルを追求するかは、人それぞれの好き好きに拠りましょうや。
「この物語はフィクションです」というお決まりの文句もあることですしね。


せっかくツッコまれたので訊かれていない部分にまでお答えしてしまいましたが、そろそろ本題に入りましょう。

主人公が「都」という名称を使うのは非常に違和感が有る……とのことですが、それはもしや本編5話『向こう見据えた向こう見ず』で主人公が「都に出たお弟子さん」と述べている所のことでしょうか。
そうなのでしたら、寧ろそれで良いです。理由は「主人公はそういう人物であるから」です。多少なりとも違和感をもっていただけたなら喜ばしいことです。はて何を言い出すのやらとツッコまれそうですが。
(念のため言及しておきますと1話で海燕さんが「都じゃわりと有名」とか言っているのは海燕さんが現世に疎くて歳もそこそこいってるからです)

練りに練った初っ端の第一話で「去ね!」とか言っちゃう主人公ですから、明治時代の人間にしたって遣う言葉がいちいち古臭くて小難しいのです。当初からそういうキャラクターとして描写しています。
後の本編内でもちょくちょく主人公のそういう面を表しているつもりですが、これだ!という根拠として提示できるのは拍手文2019/1『雪時雨の宿』あたりでしょうか。あとは本編20話『抽んでたがり』、本編27話『散らせ蜘蛛の子綾吊らせ』では、話し言葉としては中々聞き慣れない言い回しをした主人公が更木隊長と弓親からそれぞれツッコまれていたりします。

しかしそういったキャラクター性を抜きにしても、「都に出る」という言葉は何も平安京や平城京に赴く訳ではなくとも使ってよい言葉ではないでしょうか。単純に「出世した」という意味で捉えていただいて宜しいかと。
それに「幕府」や「宮中」と違って、「都」は「都会」と言い換えられる言葉でもあります。


いやはや、言葉について語り出すと好きが高じてこう、話がやたらと長くなってしまいます。お恥ずかしい限りです。

ところで、トップページの「Rule」はご覧くださいましたか。
当サイトは、明らかな誤字脱字・リンクの誤りについてご指摘いただいた場合には対応いたしますが、今回あなた様が仰った点については私が意図してそのようにした描写ですので、今後も修正することはありません。

主人公のキャラクター性が受け入れられなかったり、小説の文章が肌に合わないというのであれば、それは当サイトとはご縁がなかったということだと思います。
当方には好きに創作する自由があるように、あなた様には見たり読んだりする作品を好きに選ぶ自由があります。
この先あなた様がまだ見ぬ素敵な作品に出会えますように!それでは!


2020/09/20
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