月も匂へど


壱:手の甲に浮き出た川を慈しみ、手の皺を重ね海を作った
弐:澄み渡る茜の空が背負いゆく、心臓の傷と貴方の鼓動
参:六年むとせ経し我が身が纏う恋衣こひごろも、若葉も燃ゆれば桃となりぬる
肆:意地を張る澄ました顔の裏側の弱さを知るのはおれだけでいい
伍:望月の香りが満ちる指先に、永遠とわに囚われ咲き誇りたい

後書き

番外編
お団子が好きな理由の段
桃の花の簪の段
劇場版最強の軍師の弾


top