親愛なるオーロラたちへ
※すべて短編です
introduction
after words
瞼の緑、無音、手触り
この震えをきみだけは知ってて
揺れる、色彩、甘い匂い
口移しで与えられる眩暈の甘いこと
雨間、霞む、まばたき
君の吐く息で重くなる睫毛
痛覚、囁く、まなざし
きみがくれた宇宙をきみと分け合う
鼻歌、まどろみ、滲む
不可視の極彩色
背中、指を繋ぐ、輪郭
音速の色彩たち
淡い、まぼろし、揺蕩う
祝砲に混じる朱
惑溺、踊る、つめさき
濁るほど甘い
つめたさ、透明、ひび
わたし以外を光と呼ばないで
宿る、反射、まなうら
浸かっているのは甘い泥水
前夜、百色、笑って
海のほかに溺れるもの
ひとひら、手繰る、聞こえない
まばたきは花の降るように
花柄、両の手、レモンスカッシュ
君の心音で踊るよ
少女、レース模様、睨む
底無しのセレストブルー
満ちる、星占い、ざわめき
あなたのためにまるい星
見上げる、幽か、真昼
朝が砕けて散らばっている
逆光、素足、言えない
ユニコーンの庭
膜、心音、ほどける
ふれられるしあわせのすべてよ
肌膚、ピアス、呪文
君がわたしを失えない呪文
シグナル、ヴェール、水晶
手の中に薄い永遠だけ残して
うなじ、夜明け、仄か
メトロポリスに花が注がれて
駆け出す、まばゆい、ひみつ
目にしみるアイラブユーばかり
新月、銀色、暗騒音
揮発していく夜
明晰夢、香水瓶、澄む
おやすみの国の恋人へ
all titles by オーロラ片