愛の詩を


はじまりは何処だったか 記憶の足跡を辿って
今夜グラスを鳴らす

『鈍いヒカリが囁く これは誰が為の箱庭
導かれるように踏み出した先に待つは あなたの手

『分厚いが空を覆う 次第に機嫌を損ね
ついぞ降り出す何時かの雨の証

もう充分と塞がれた唇は紅茶よりも熱く
紅に溶けた隠し味より甘かった』

『この地獄に望むものはそう数はない
心の奥底に秘めた決意にも似た誓いぐらい』