さよならを愛した君でした
壱
永遠の春をまっていた
弐
あなたと華になる
参
背水を抱く
肆
しのべる人と光る君
伍
泣いた茫漠
陸
おして純潔
漆
底抜けにたゆたふ
捌
隣接する愛たち
玖
水中花のきみ
拾
愛のみちびき
拾壱
花蔓が答えるは
拾弐
糸のしずく
拾参
星のさやけさ
拾肆
花や角*
拾伍
朔夜より愛を紡ぐとき*
拾陸
傷つけあう唇を溶かして
拾漆
やわらかなる頽落
拾捌
花の傷痕